最近どうしてもブログが更新できません(><)というのも日々の生活で

 大量の志望理由書と小論文の添削をこなしているからです・・・・。

 これが上級クラス担当の泣き所ですね!今日の話題は小論ネタなのかな?

 『なぜ日本で学ぶのか? 日本のどのような文化に興味があるのか?』

 『それは実社会のなかで、あなたの生活とどのようにむすびつくのか?』

 これらの質問はよく聞かれる面接の本質的なものであり、志望理由書の核であり、

 また小論文のテーマだったりします。

 「 ないものは書けない 」いくら語学力に優れていても、自分の中の引き出しに

 しまっていない知識を搾り出そうとしても、それは不可能というものです。

 それは小論文などを書いてもらうと如実にわかるのですが、簡単なマニュアル本

 を数冊読んだ程度では、上位の大学は狙えません。これが最近大学受験クラスを

 担当している際の実感です。ちょっとえらそうなこと言ってしまいましたが、

 今回は新聞などの情報だけではつかまえられない内容の濃いエッセンスをまとめた本を

 紹介します。タイトルは「にっぽんの知恵」と言う本。

 最近の新書って、一冊の中のどこかに山場があり(だいたい出だし)

 それを過ぎると内容の繰り返しや補足、瑣末な部分に飛んだりすることが

 多いと思っていたのですが、この本は最後まで高密度の内容でした。

 花見の海外比較については日本の花見の三大要素を「群桜」(一本ではだめ)

 「群集」(一人ではだめ)「飲食」と定義し、オーストリアのアンズの花見と比較しながら

 単なる呼び方でも『日本の桜と欧米のチェリーブロッサムでは花に対する態度が違う。

 欧米はさくらんぼに焦点があり、日本のソメイヨシノは不稔性であり、実をつけることを

 期待されていない』などと異文化の視点を入れた深い考察にまで発展。

 ニホンザルの話では棲み分けの話から

 『西洋ではサルと人間や、自然を「分ける」ことが「分かる」ことにどんどん知識が

 細分化していったが、逆に現代ではサルと人間の関係に見るように

 「つなぐ」ことで分かることもある 』などという思わずメモを取りたくなる発想を展開

 日本にゼネラリストが育った理由に関しては、古く歴史にさかのぼり、

 「百姓」つまり百の姓(さまざまな稼ぎの方法を持つ)という言葉に着目して、

 我々の先祖が 「農業者」といわれる単一的な働き方をしていなかったことも教えてくれました。

 他にもコンピュータの話題から缶コーヒーの発明の経緯。日本の食文化である「だし」

 とは何か?などというおもしろい話題を深くそして分かりやすく教えてくれる本です。

 この本一冊あれば、日本に関する小論文がどんどん書けそう!生徒に読ませるには

 ちょっとだけハードルが高い気がするのですが、上級クラスを担当する教師なら

 読んでおいても損はない一冊だと思いました。目次をみてください。興味をひくラインナップですよ!

     ↓

 にっぽんの知恵 (講談社現代新書)

 カテゴリ
 タグ
None
  • このエントリーをはてなブックマークに追加