タイトルにあるように、これから日本語学校はどのように変わっていくのだろう?
 
 日本語学校の役割とはなんだろう? 今回の本を読んでそんなことを考えてしまいました。

 今回紹介する本「誰が学校を変えるのか」は一度紹介した藤原和博さんの書いた文庫本です。

 ちょうど先週ぐらいの日経新聞にこれからの日本語教育業界に関する記事があり、そのなかで、

 日本語学校を通さず外国人を大学に入れる枠組みを広げようという趣旨の記事があり、

 「むむ、これが実現の動きを見せたら、就学生とかはどうなっていくのか?」と関心をもったからです

 最近はビザも簡素化の方向、中国人への観光ビザも発給といった具合で、なんかこれからの

 数年で日本語業界がまた大きく動いていくきがするんです。

 そんなわけで、学校というものについてもう一度考えてもいいのかなと。

さて、著書の前半部分では学校の輝きを奪ったものの正体を3つあげています。これもすごく面白いのですが、

 個人的に注目したいのは後半にかかれているカリキュラムの具体例と学校取り組みが具体的にかかれた部分です。

 ちょっと引用しますと

 『ハンバーガー1個から世界が見える』(経済の本質を学ぶ5回シリーズ)

目的:経済の本質である「価値の等価」「価値の差異」「付加価値」を体感

第1回 伝説の授業「ハンバーガー屋さんの店長になってみよう!」 立地など地図から情報を読み取る
第2回 「流行る店、流行らない店」(サービス・品質・価格とは?) 価値に応じたグルーピング
第3回 「ハンバーガーの原価と輸出入」 ロールプレイ:日本とアメリカの農家なってみる
第4回 「円高・円安(為替)と世界経済」
第5回 「付加価値」1・・・・売れるカレーを考える
第6回 「付加価値」2・・・・輪ゴムとベンチャー企業の関係



『現代社会の諸問題を考える』(ロープレ・ディベート・プレゼンに強くなる)

目的:現代社会の本質である「正解のない社会問題」を試行錯誤で考える

第13回 「中学生の学力は本当に落ちているか?」
第14回 「中学生はもう大人? まだ子供?」  法律的な自分と経済的な自分をクールに眺めてみると・・・
第15回 「どこまでいじくる? ヒトのカラダ」(技術と倫理の相剋問題)ディベート
第16回 「ニューハーフの存在を通して“差異”と“差別”を考える
第17回 「少年法を通して大人と子供の境目を考える」
第18回 「少年法の解説とケースのディベート」
第19回 「少年事件の模擬審判廷」
第20回 「自殺問題から生きることと死ぬことを考える」
第21回 「自殺問題から生きることと死ぬことを考える2」
第22回 「クローン問題と人間の倫理」最先端の生化学の知識の吸収とディベート
 

 というように日本語学校の授業案としても使そうなテーマもちらほら。本当は教案を手に入れたい

 ところですが、そこまでは無理そうなので、前回紹介した

 「 世界でいちばん受けたい授業―足立十一中『よのなか』科」を参考に教案を作りたいと思います

 話は変わるのですが、著者の中のビジネスの世界では『反対には対論が必要』という意見にはうなずくばかりでした、

 日本語学校に入る前にいたところでは『~ができないんですけど』などと相談をするとこっぴどく怒られ

 『なに?それは愚痴?君の愚痴を聞くのにオレの時間を奪うわけ?』と怒鳴られたものです。

 『○○という問題があるので○○という理由から○○をしたいのですがどうですか?』と

 建設的な意見を言え、と諭されたものでした。

 上司にできるのは大局的にみた総合判断なんだから、ということも教えていただきました。

 日本語学校の教員会議にでると、この辺に違和感を覚えるのは自分だけでしょうか?

 共感は多いのですが、なかなか先に話が進まない気が・・・。

 とにかく、公立学校など教育に関心のある人にはおすすめだと思います!

 内容がぎっしり詰まっている割には薄くて持ち運び便利でした。どうなるのだろう?日本語学校の未来?        
             ↓
 誰が学校を変えるのか―公教育の未来 (ちくま文庫)

 




 カテゴリ
 タグ
None
  • このエントリーをはてなブックマークに追加